ビフィズス菌b3で痩せる!?抗肥満効果がある乳酸菌の配合商品4つ

森永のビフィズス菌と言えば、ビフィドバクテリウム属ロンガム種BB536株(通称:ビフィズス菌BB536)ですね。ビヒダスヨーグルトに入っているビフィズス菌です。

そして、サプリメント専用ですが、もう一つのビフィズス菌が森永からリリースされています。ビフィズス菌B3(B-3とハイフンが入るのが正式です)と言うもので、抗肥満効果、つまり肥満予防の効果があることで注目されている物です。

ビフィズス菌B-3は抗肥満剤として特許取得済み

ビフィドバクテリウム属ブレーベ種MCC1274株(FERM BP-11175)というのがビフィズス菌B-3の本名です。この菌は21世紀になってから乳児由来の菌として発見され、2008年に動物実験でメタボリックシンドロームを抑制する作用が見出されました。

それ以来10年に満たない期間のうちに、抗肥満作用や動脈硬化抑制作用、皮膚の保護作用などが次々に見出され、学会で発表されています。

いわゆるヤセ菌とは少し性格が異なる

世間でデブ菌と言われているのはファーミキューテス門の細菌で、ヤセ菌と呼ばれているのはバクテロイデス門の細菌です。これらは非常にざっくりとした分類で、それぞれの門に分類される物全部にそうした効果があるわけではありません。

一方、ビフィズス菌B-3は「アクチノバクテリア門アクチノバクテリア綱ビフィドバクテリウム目ビフィドバクテリウム科ビフィドバクテリウム属ブレーべ種MCC1274株(FERM BP-11175)」と、菌の種類を細かく特定したものです。

そのため、同じビフィズス菌であっても、他の菌種・菌株に抗肥満作用があるかどうかは、その菌について詳細な研究を行わないとわかりません。

また、ここまで細かく菌株を特定した上で、数々の研究データを揃えたことから、2011年9月には「抗肥満剤」「耐糖能改善剤」として特許登録が認められています。

ビフィズス菌B-3は抗炎症効果に着目した抗肥満剤

ビフィズス菌B-3は、腸の内外で炎症が起こるのを防ぐことで、肥満を抑制しているのだと考えられています。

例えば、脂肪が多い食事を摂り続けると、腸の内側を保護している腸管バリアと呼ばれる組織が損なわれます。すると、一部の細菌の細胞壁の成分であるLPSと言う物質が流入し、脂肪細胞に炎症を起こします。

この低レベルの炎症が継続することが肥満の原因であることがわかってきています。また、このLPSと言う毒素は、耐糖能を低下させ、肌にも悪影響を及ぼします。

ですので、腸管バリアを損ないにくくし、損なわれた部分を補修できれば、耐糖能を改善し肥満を予防改善することができるというわけです。

ビフィズス菌B-3には、この腸管バリアの保護補修機能があることがわかっています。そのため、抗肥満剤や耐糖能改善剤としての機能が認められているというわけなのです。

特許文献を見ると、ビフィズス菌B-3はATCC15700と言う菌株番号でも特許を取得しています。ATCCは世界最大の生物資源バンクで、15700はB-3株を寄託した時の番号です。ですので、これも菌株名の一つと言えるでしょう。

ビフィズス菌B-3が配合されている製品4つ

ビフィズス菌B-3は、ビフィズス菌BB536とは異なり、菌自体に耐酸性や耐酸素性があるわけではなさそうです。そのため、ビフィズス菌を生きたまま腸へ届けるために、おそらく腸溶性カプセルと呼ばれるものに包んで製品化されています。

もともとビフィズス菌というのは偏性嫌気性菌と言って、酸素のある環境では生きて行けないほうが普通なのです。ですから、生きて胃を通過できるビヒダスのビフィズス菌のほうが特殊と言えるでしょう。

森永の製品は植物性カプセルに封入されている

森永乳業からは2種類のサプリメントが発売されていますが、異なるのはビフィズス菌B-3の含有量だけのようです。まずこちらは、1カプセル100億個の、含有量が多い方になります。

森永ビースリー商品イメージ
(出典:衝撃…「スマートな人」と「ふっくらな人」の違いは ”◯◯環境 ”にあったことが判明 |森永乳業 Smart Style Labo)

ただ、このデザインの方ではカプセルの素材に言及していません。腸溶性とか耐酸性の表示は見当たりませんでした。

美&スマートビフィズス菌B-3商品イメージ
(出典:Amazon販売サイト)

一方、こちらのデザインの商品は1カプセル50億個ですが、植物性カプセルで耐酸性があって胃をそのまま通過できるとしています。

いずれも森永乳業から出ていますので、特段の差はないと思いますが、気になる人は自分で確認してみてください。

サプリメントのDHCからも発売されている

サプリメントの有名メーカー、DHCからもビフィズス菌B-3のサプリメントがリリースされています。

善玉菌ダイエット商品イメージ
(出典:善玉菌ダイエット 30日分|DHC)

こちらは1カプセルにビフィズス菌B-3を250億個と、エサになるオリゴ糖を封入したものです。カプセルも耐酸性のあるものだそうですから、ビフィズス菌B-3を生かしたまま腸に届けることができるでしょう。

チョコレートに入れた製品もある

ウィズ・アスと言う会社からは、ビフィズス菌B-3を低GIチョコレートに含ませた製品が出ています。マイクロカプセルなどの情報は見当たりませんから、チョコレートの脂質によってビフィズス菌を保護しているのでしょう。

魔法のダイエット商品イメージ
(出典:魔法のダイエット プレミアムシリーズ|ウイズ・アス オンラインショップ)

ビフィズス菌B-3の含有量についてはぼかした表現がされていますが、一袋70gを全部食べると500億個を摂れるということです。多分、25~6粒入りではないかと思うのですが、詳しいことは不明でした。

チョコレートに乳酸菌と言えば、ラクトバチルス属ブレビス種NTT001株を使ったロッテの乳酸菌ショコラが有名ですが、このビフィズス菌B-3配合のチョコレートはサプリメントの価格帯になっているようです。

ビフィズス菌B-3は「ヤセ薬」ではない

注意しておきたいのは、ビフィズス菌B-3を摂っていれば、過剰なカロリーを摂取しても太らないとか、痩せられるとか言う性質のものではないことです。

どんなものを食べていようと、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば必ず太ります。ビフィズス菌B-3が役に立つのは「本来脂肪がたまらないはずの状態の人が太ることを防ぐ」という事なのです。

慢性炎症が起こると脂肪細胞に脂肪が蓄積しやすくなる

先にも簡単に紹介しましたが、腸の内側には腸管バリアと呼ばれる、複数の物質で構成された層があります。それは抗菌ペプチドであったり、誘導性熱ショックたんぱく質であったりしますが、こうした物質の混合物でできた層が腸管バリアです。

腸管バリアは、腸壁を構成する一番内側の層である、腸上皮細胞のさらに内側に存在します。これが高脂肪食やストレスの多い生活習慣、過労などから薄くなってしまうことがあります。

すると、本来腸上皮細胞まで到達しないものが、そこまで到達し、さらには吸収されて脂肪細胞や血液などに入り込んでしまいます。

例えば、グラム陰性菌と言うグループの細菌の細胞壁の一番外側には、リポ多糖(LPS)と言う物質が含まれています。LPSはエンドトキシンと呼ばれる毒素で、これが脂肪細胞などに働きかけると炎症を引き起こします。

ただし、病原菌が活動するときに出す毒素(エクソトキシン)とは異なり、菌が生きているうちはあまり菌体外に出てきません。菌が死んで細胞壁が分解される時に出てくるのです。

しかも、腸管バリアが健全であれば、それが体に影響を及ぼすこともあまりありません。

腸管バリアが弱ってLPSが腸壁に吸収されると、例えば脂肪細胞に影響を及ぼし、弱い炎症を持続的に引き起こします。そうなった脂肪細胞は、脂肪を蓄積しやすくなり、どんどん肥大します。

本来であれば、エネルギーとして利用されるはずの中性脂肪が、先に脂肪細胞に取り込まれてしまうことで、適切なカロリーを摂っていても肥満しやすくなるという現象が起こってしまいます。

ビフィズス菌B-3は、この腸管バリアを強化する働きを持っています。そして腸管バリアが強化されることでLPSが腸に吸収されるのを防ぎ、ひいては脂肪細胞の慢性炎症を治めてくれるというわけです。

慢性炎症は体全体に悪影響を及ぼす

例えば動脈壁に慢性炎症が起こると、そこにコレステロールなどが蓄積しやすくなり、プラークを形成して動脈硬化の原因になります。また、細胞の慢性炎症は耐糖能に異常をもたらし、糖尿病の引き金を引くことにもつながります。

さらには大腸そのものの炎症、つまり大腸炎を引き起こすこともあるのです。

腸管バリアの修復を行ってくれるプロバイオティクスは、ビフィズス菌B-3だけではありません。例えばラクトバチルス属ブレビス種SBC8803株(通称:SBL88乳酸菌)も、腸管バリア機能を向上させることが分かっています。

また、ラクトバチルス属デルブルッキー種ブルガリクス亜種2038株とストレプトコッカス属サーモフィルス種1131株の混合乳酸菌(通称:LB81乳酸菌)にも、腸管バリアの構成成分である抗菌ペプチドの発現を高めることが分かっています。

SBL88乳酸菌については、現在販売されている商品が見当たりませんでしたが、LB81乳酸菌は、明治ブルガリアヨーグルトLB81を作り出している乳酸菌です。

LB81乳酸菌はビフィズス菌BB536と並んで、日本でもトップクラスの有名乳酸菌ですね。意外に身近なところに有効なものがあったようです。

ダイエットには栄養バランスとカロリーの調整が大切

残念ながら健康な生活が送れている人には、ビフィズス菌B-3の効果はそれほど高くないかもしれません。一方で、不規則な生活、ストレスの多い毎日、ついつい食べ過ぎる高脂肪食などの生活から逃れられない人には良いかもしれません。

特に「それほど食べているわけじゃないのに、脂肪がついて仕方がない」とか、「体重は普通か普通以下なのに体脂肪率だけが30%を超えている」とか言った人には試してみる価値があると思います。

もちろん、生活を見直してもらうことは不可欠ですが、その助けになるであろうことは充分期待できるでしょう。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る