肌にいい乳酸菌がある!美肌ならビフィズス菌とLB81乳酸菌に注目

美肌づくりに乳酸菌を活用するということは、誰でも「良い方法じゃない?」と感じると思います。実際に良い方法ではあるのですが、ではなぜ乳酸菌が美肌づくりに役立つのでしょう。

やはり美肌づくりに興味があるのは圧倒的に女性に多いと思いますので、「便秘を防いでくれるから」と言う部分に期待する人が一番多いと思いますし、それが正解の一つでもあります。

しかし、我らが乳酸菌たちは、もっともっと美肌づくりに役立ってくれるのです!

おなじみのビフィズス菌やLB81乳酸菌にもその効果が期待できるんですよ。

乾燥や弾力…美肌を保つためには何が必要?肌構造からみる美肌のポイント

美しい肌というのはどのように定義されるものなのでしょう。もちろん、皮膚トラブルがないということはとても大切です。

皮膚トラブルで最も多いのは一次性接触皮膚炎とアレルギー性の皮膚炎です。いわゆる「かぶれ」ですね。

かぶれやすいという人は普段から注意していると思いますが、タトゥーや染毛剤などが原因になることもありますので、何らかの薬品を使用する場合は、必ず事前にパッチテストを行って下さい。

資生堂ビノラボによると、美肌とは次の3要素を満たすものだそうです。

1.肌がみずみずしく、潤いがある 肌の表面を覆っている角質層の状態がよく、水分が保持されている状態である

 ・見た目にキメが揃っている
 ・触れてみてしっとりと柔らかい

2.血色が良くて肌に透明感がある 肌のターンオーバーが正しく行われていて、不完全な角質などによる重層化がない。色素の代謝も血液の循環も良好な状態である。

 ・くすみがなく、透明感のある明るい肌色
 ・触れてみてなめらかである

3.肌にはりと弾力がある 真皮層にコラーゲンやエラスチンが充分に産み出されている状態である。

 ・見た目にシワやたるみがない
 ・触れてみて弾力性が感じられる

(参照:美肌ってどんな肌状態のこと?|資生堂ビノラボ)

第一要素の「みずみずしく、潤いがある肌」というのは「乾燥肌ではない」と言うことですね。乾燥肌については別の記事に詳しいのでそちらを見て下さい。

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肌の透明感は表皮が健康であることのあかし

私たちの肌は、表皮と真皮に分かれています。その表皮の一番奥にあって、真皮と接している部分には、基底細胞と呼ばれる一層の細胞層があり、それが分裂して角化細胞やケラチノサイトなどの名で呼ばれる、表面に近い細胞層を作り出します。

基底細胞から分裂した最初の細胞は有棘(ゆうきょく)細胞と呼ばれるもので、細胞間の強い結合を行っている組織が、顕微鏡で見るとトゲのように見えることからそう呼ばれています。

有棘細胞層は、表皮の中で最も厚い層で、一部の有棘細胞はまだ分裂能力を持っているため、細胞の増殖も行われます。

その有棘細胞は時間の経過とともに、さらに表面に押し上げられ、顆粒層と言う細胞に変化します。この名前の由来は、この細胞にたくさん含まれるケラトヒアリン顆粒の存在によるものです。

ケラトヒアリン顆粒に含まれるプロフィラグリンは代謝されてフィラグリンと言うたんぱく質になりますが、アトピー性皮膚炎の患者では、このプロフィラグリンの生成に関する遺伝子異常が多く見つかっています。

もちろん、遺伝子異常による部分は乳酸菌で改善することはできませんが、対症療法的に有効性が見られる場合もあります。

そしてこの顆粒細胞は、あらかじめプログラムされた細胞死(アポトーシス)によって死滅し、平べったい細胞の死骸になります。そして、細胞間脂質によって間を埋められた、この細胞のなれの果てが「角質層」です。

角質層は身体の最も外側にあって、微生物や紫外線、外界からの化学物質や温度変化から身体を守ってくれています。角質層が最も分厚いのは足の裏で、そのおかげで「火渡り」のような荒行も可能になっているのです。

こうして内側から変化しながら最終的に角質となった表皮は、押し出されて垢となってはがれ落ち、新しい角質と交代します。この一連の流れがスムーズに行われていると、肌は常に滑らかで透明感のある状態がキープできます。

一方、基底層には基底細胞以外にメラノサイトという色素細胞があります。ここでは紫外線から体を守る色素が作られますが、その機能に問題が起きたり、偏在したりするとシミやそばかすの原因にもなるのです。

肌のはりや弾力は真皮の部分の状態が関わる

真皮というのは表皮の下にある組織で、皮下脂肪などの皮下組織との間に存在する皮膚です。主な成分はコラーゲン線維とエラスチン線維、それに線維芽細胞や免疫を司るマスト細胞もいます。

中心になるのはコラーゲン線維で、真皮の強靭な構造を作り出していますし、そこに弾力性を与えているのがエラスチン線維です。

こうした線維組織は加齢の影響を受けやすいですし、真皮組織には血管も豊富ですので、血流を健康的にキープできるかどうかも表皮と真皮を合わせた皮膚の健康に大きな影響を与えます。

また、マスト細胞は炎症を引き起こす生理活性物質を分泌することもありますので、余分なものを分泌させないよう身体の状態を維持しておくことも、お肌の健康には重要です。

さて、お肌の構造がわかったところで、乳酸菌が活躍する部分を見ていきましょう。

皮膚のターンオーバーにもLB81乳酸菌が効果を発揮する!

良く「お肌のターンオーバー」と言う言葉が美容関係で聞かれます。これは表皮の新陳代謝のことで、先にお話したように、表皮基底層で生まれた新しい表皮は、有棘細胞・顆粒細胞へと姿を変え、最終的に角質層となって古いものから順にはがれ落ちます。

この時、新しい表皮の生まれる速度と、表面ではがれ落ちる速度の間にアンバランスが生じると皮膚トラブルになります。はがれ落ちる速度が遅ければ角質が重層化して、「くすみ」や悪い肌の色の原因になります。

一方、はがれ落ちる速度が早すぎると、皮膚表面のバリア機能が損なわれて、乾燥肌や皮膚の炎症の原因になります。このターンオーバーは、およそ45日間ですべての表皮の細胞が入れ替わるぐらいのペースで行われています。

表皮の健康は真皮の健康によって保たれる

表皮は基底層での細胞分裂によって維持されていますが、表皮には血管がありません。基底層のすぐ下にある真皮にある毛細血管から酸素や栄養を受け取っているのです。

ですから、表皮の健康は真皮の健康と直結していると言って良いでしょう。乾燥肌の記事でも紹介した、明治ブルガリアヨーグルトLB81に使用されているLB81乳酸菌は、この真皮の健康に寄与しています。

ラクトバチルス属デルブルッキー種ブルガリクス亜種2038株とストレプトコッカス属サーモフィルス種1131株の混合乳酸菌であるLB81乳酸菌は、乾燥肌だけでなく、肌の弾力性を改善させる効果が報告されています。

先に紹介した通り、肌の弾力性は血管が多く通っている真皮部分の状態に左右されるものですから、真皮部分の健康が良い方向に変化したため弾力性が得られたと考えて良いと言えます。

また、表皮の一番上にある角質層は、死んだ細胞が平たくなって積み重なっています。その一つ一つは切頂8面体と言う特殊な14面体(ケルビン14面体)を押しつぶした形をしています。切頂8面体は、一種類で空間を隙間なく埋め尽くせる多面体の一つです。

ですので、裏から1個の新しい角質細胞に押し出されて、表面から古い1個がはがれても、隙間がないため皮膚のバリア機能は維持されるのです。つまり乾燥肌の防止にも役立っているわけですね。

LB81乳酸菌の働きで真皮の健康が維持され、乾燥肌が防止されているということは、その中間地点にある表皮のターンオーバーも適切に行われているということになります。

他のヨーグルトでも同様の効果がある可能性は存在する

LB81乳酸菌については、その菌を持っている株式会社明治が医療機関や大学と連携して突っ込んだ研究を行っているために、このような効果が実証されています。では他の乳酸菌ではダメなのでしょうか。

実は、ラクトバチルス属デルブルッキー種ブルガリクス亜種(通称:ブルガリア菌)とストレプトコッカス属サーモフィルス種(通称:サーモフィルス菌)は非常に一般的な乳酸菌なのです。LB81はその中の菌株の一つに過ぎません。

国際的な基準でヨーグルトと言えば、牛乳などをブルガリア菌とサーモフィルス菌で発酵させたものと言う定義があるぐらいで、日本でもヨーグルトには広く含まれている乳酸菌なのです。

そして、株式会社明治の研究でも、被験者の多くで便秘の改善が見られたことから、この効果は腸内環境の改善によるところが大きいのではないかと考察しています。

ですから菌株ごとの性質の差はあるかもしれませんが、乳酸菌自体がお腹の調子を整えることは、ほぼ共通の性質だと言えますので、他のヨーグルトなど乳酸菌食品にも、多かれ少なかれ同様の効果が期待できると考えられます。

大事なのは乳酸菌と個人の相性!自分にあった乳酸菌を探すには

ここで注目すべきは、むしろ乳酸菌と個人の相性の問題です。腸内環境は人によってそれぞれ異なります。ですので、その人の腸内環境を改善しやすい乳酸菌を見つけることがとても大切になります。

お腹の中ではびこっていて腸内環境を悪化させている悪玉菌にも種類があります。ですから、その悪玉菌をやっつけるのが得意な乳酸菌と出会えれば、お腹の調子もお肌の調子も良くなるだろうと言うことです。

仮に400g入りのプレーンヨーグルトを買って、1日に100gを2回食べるとして、1か月で15パックですね。同じブランドを15パック食べ続けて、効果が今ひとつだったら異なるヨーグルトに変えて見るのも一つの方法です。

気長にいろいろ試していくうちに、自分の身体にあったものが見つかると思いますよ。それに、食べ続けているうちに腸内環境にも変化が起きますから、半年前にダメだったものが、半年後にはとても効果があるようになっていると言うことも考えられます。
私たちも乳酸菌も悪玉菌も生き物ですから、日々変化し続けているのです。固く考えずに、新しい食品を試すことを楽しみにしてみませんか。

美肌づくりには肝臓の健康が鍵になる

肝機能が低下すると肌にトラブルが起こります。特に有名なのはかゆみですね。かゆみがあると、つい掻き破ったりしてお肌を傷つけてしまいます。

これは肝機能の低下によって、本来小腸で吸収されて肝臓に回収され、再び十二指腸に分泌されるべき胆汁酸が、血液中にたくさん残ってしまったことによって起こっています。

これだけではなく、肝臓はさまざまな代謝を行っていますから、その機能が落ちると、血中に余計なものが残ってしまって肌にさまざまなトラブルを引き起こすのです。

乳酸菌は肝機能を改善する

乳酸菌で肝機能が改善するという研究はいくつか行われています。まだ予備的な報告だったり、研究途中だったりするものもありますが、商品化されているものもあります。

京都府立医科大学の生体免疫制御学講座の発表によると、脂肪肝モデルのマウスに乳酸菌製剤の効果を見る実験が行われています。それを見ると、乳酸菌に脂肪肝の予防効果はないものの、発症した脂肪肝を改善する効果は見られたそうです。

まだ研究の途中報告ということもあって、乳酸菌の菌株に関しては公開されていません。これらの乳酸菌の働きで注目すべきは、脂質をたくさん摂った時に変化する遺伝子の動きを抑制する働きが見られたということです。

高脂肪食を摂った際に増減するこれらの遺伝子について、乳酸菌や乳酸菌食品を同時に投与すると、それらの遺伝子は回復傾向を見せたということです。

さらに、高脂肪食によって上昇する炎症性サイトカイン(免疫情報伝達物質)の分泌が、乳酸菌の投与によって抑制されたと言うデータも示されています。これらのことから、乳酸菌には脂肪肝を改善する効果が期待できると見られています。

(参照:高脂肪食投与に対する乳酸菌製剤および食品素材の効果の検討|京都府立医科大学・生体免疫制御学講座)

脂肪肝はアルコール性であろうと非アルコール性であろうと、肝炎や肝硬変に進展する恐れのある病態です。ですので、その進展具合によっては当然、肌の状態にも悪影響を及ぼします。

予防はできないまでも、脂肪肝になってしまったものの悪化を防げる可能性が示されたということは、肌への悪影響を回避できる可能性が示されたとも言えるでしょう。

もろみ酢から開発された「美らBio」が気になるかも

沖縄の焼酎、泡盛の醸造過程で出るもろみ粕を搾った「もろみ酢」は一時期ダイエット飲料などとしてもてはやされましたが、最近では下火になっているようですね。

でも、このもろみ酢を乳酸二次発酵させた乳酸菌飲料が、血中脂質や肝機能の回復に効果があるとして商品化され販売されています。

長崎国際大学薬学科によると、沖縄県の泡盛のメーカーと、琉球大学農学部との三者共同研究から、もろみ酢を使った新しい乳酸菌飲料の開発に成功したということです。2017年春から一般に販売されているようですね。

乳酸菌の菌株は明らかにされていませんが、商品名「美らBio」(ちゅらビオ)と命名されたこの飲料には、動物実験で内臓脂肪の低減、血中コレステロールの抑制、肝機能の改善などの効果が見られたとあります。

(参照:【薬学科】もろみ酢から新規乳酸菌飲料「美らBio」を開発|長崎国際大学)

1本300円くらいとやや高めですが、肝臓の機能を改善してくれることで美肌に繋がる商品と言うのは、まだ少ないと思いますので注目には値すると思います。

肝機能が落ちてしまうと、肌だけではなく全身の機能に悪影響が出ますから、乳酸菌を利用するだけではなく、検査結果を受けた治療に取り組むことも忘れないで下さいね。

ビフィズス菌とプレバイオティクスで美肌に!

栄養機能食品で認められた栄養機能表示に、「ビオチンは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。」と言うものがあります。ビオチンはビタミンB群に属する、かつてビタミンB7と呼ばれた水溶性ビタミンです。

そして、ビフィドバクテリウム属の多くの乳酸菌(ビフィズス菌)は、ビオチンを始めとしたビタミンを体内で作ってくれることが知られています。

ビフィズス菌は大人になると減る腸内細菌

ビフィズス菌は、赤ちゃんの頃のお腹にはたくさん棲んでいます。これは特に母乳栄養の時期には、乳糖などの母乳に含まれる栄養素がビフィズス菌の生育に有効だからです。

大人になってくるとビフィズス菌は減ってきますが、もともと腸内細菌として棲息していたものですから、食べ物から補給しても定着はしやすいと思われます。

ですので、ヨーグルトなどのビフィズス菌を活用した乳酸菌食品を上手に利用することで、美肌につなげていくことができるでしょう。

ビフィズス菌が作り出すビタミンは肌を助ける

ビオチンだけでなく、ビフィズス菌は多くのビタミンを作り出します。その中でも、ビタミンB群に属する物の一部は、直接・間接に皮膚の状態を健康に保つ働きを持っています。

ビタミンB1・B2・B6・ナイアシンというビタミンがそれに当たります。いずれもビフィズス菌によって腸の中で作り出されるビタミンです。

ビフィズス菌が腸の中で働くためには、栄養となる炭水化物が必要です。小腸で消化吸収されにくい食物繊維やオリゴ糖などをしっかり摂って、ビフィズス菌を元気にしてやることが美肌に繋がります。こうした栄養をプレバイオティクスと言います。

ビフィズス菌がビタミンを作ってくれるというのも意外なイメージがあるかも知れませんね。でも、ビオチンは特に、腸内細菌からの供給が無視できない量になっているんですよ。

まずはお腹の調子を見ながらヨーグルトを食べよう

便秘をしている人も、そうでない人も、まずはヨーグルトを試してみましょう。特に「便秘はしていない」と言う人こそお勧めだといえるかも知れません。

便秘をしてはいなくても、必ずしも腸内環境が整っているとは限らないのです。1日に400gパック1個ぐらいまでなら心配なく食べてOKですから、まずは1か月間食べて、お腹や出たものの様子をチェックしてみて下さい。

たいてい何らかの改善が見られると思いますが、もしそうでないなら、別のヨーグルトに変えてみて下さい。基本的にビフィズス菌やヨーグルト乳酸菌は、みんな美肌に役立ってくれるのです。

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