肩こりに効果がある乳酸菌。サプリや乳酸菌飲料が効くヒミツ

乳酸菌で肩こりを改善するというと、なんともマユツバ物の話題のように聞こえますね。もちろん、ヨーグルトや古漬けを食べたからと言って、たちまち肩こりが消えてなくなるなんてことはあり得ません。

しかし、乳酸菌には緊張をほぐし、ストレス耐性を高める働きがあります。これって、そのまま乳酸菌が肩こりを改善してくれる要素だと思いませんか?発酵食品を利用した、具体的な肩こり対策について見てみましょう。

ストレスからくる肩こりにはカルピス、ヤクルト、サッポロビールの製品が効く

肩こりってどんなものかと問われると、なかなか正確な表現ができません。お医者さんたちの間でも、自覚症状を表現するような手法でしかまとめられていないようです。

おおむね「後頭部の下の方・首の後ろ・肩甲骨あたりの背中・肩関節付近に起こる、筋肉の緊張を原因とする不快感や違和感、鈍痛など」と言った表現がなされています。

多少むりやり感があるものの、なんとか定義付けはできましたが、それでもこれと乳酸菌を結びつけて考えるのは、やはり少々強引な感じがしなくもないですね。

「乳酸は疲労物質である」という誤解

乳酸菌で肩こり解消という話題になると、「筋肉に乳酸がたまると筋肉痛を起こしたりするのに、乳酸菌は逆効果ではないか」と言う疑問を持つ人がいます。

結論から言うと、全く関係ありません。そして、乳酸が疲労物質であるというのも間違いなのです。

東京大学大学院の八田秀雄教授によると、乳酸が老廃物ではなくエネルギー源であることは明らかであるとしています。その証拠の一つとして、動物実験においても、乳酸を飲ませながらトレーニングを行うと、トレーニング効果が高まることが確認されています。

また、長時間の運動では筋肉に保存されたグリコーゲンが枯渇し、グリコーゲンからもたらされる乳酸もなくなっています。だから、マラソンなどで脱落する人が出るのです。

この話題の中で教授は、「いまだに乳酸がたまったと言う表現を使う、前時代的なコマーシャルやスポーツ放送がある」と、それらに対して厳しい視線を向けています。誤った知識を広げてしまうからですね。

(参照:提言「無酸素」という用語を使うのはやめませんか|東京大学大学院生命環境科学系・八田研究室)

このように、体内に乳酸があることは、運動や筋肉疲労の面から見ても、非常に好ましいことだと判ります。安心して乳酸菌を摂って下さい。

肩こりはストレスで起こる

このストレスというのもまた定義が難しいものですが、言葉の上で「ストレスが多くて肩がこる」と言えば、多くの人の同意を集められるものでもあります。

ではストレスは乳酸菌で解決できるのでしょうか。それについては可能性が示唆されています。詳しいことは関連記事を見ていただくことにして、ここでは具体的な商品について紹介しておきましょう。

▼関連記事
ストレスに効く乳酸菌!脳腸相関に役立つビフィズス菌Y株とSBL88

商品は次の二つがカルピスからでています。

  • 「C23ガセリ菌配合・ココカラケア」サプリメント
  • 「届く強さの乳酸菌・プレミアムガセリ菌CP2305」乳酸菌飲料

乳酸菌の通称表示が異なりますが、中身は同じ菌です。

▼C23ガセリ菌配合・ココカラケア
ココカラケア商品イメージ

▼届く強さの乳酸菌・プレミアムガセリ菌CP2305
プレミアムガセリ菌CP2305商品イメージ

ラクトバチルス属ガッセリー種CP2305株というのがそれで、いわゆる「ガセリ菌」の1菌株です。腸内環境を整えるのはもちろん、脳腸相関という働きでストレスを軽減してくれます。

カルピスと言えば、ホットカルピスの香りを実験動物に10分間嗅がせると、リラックス効果が得られることも知られていますから、寝る前のホットカルピスで肩こり対策ができるかも知れませんね。

ヤクルトのBF-1もストレスには効果がある

ヤクルトかから発売されているBF-1は、抗ストレス効果が期待されているビフィドバクテリウム属ビフィダム種YIT10347株(商品表示:B.ビフィダムY株)が配合された乳製品乳酸菌飲料です。

▼BF-1
BF-1商品イメージ

乳製品乳酸菌飲料ですので、Newヤクルトなどと同じように、「乳酸菌数はヨーグルトと同じ」です。そして、無脂乳固形分が8%未満3%以上含まれている、生菌を含んだ発酵飲料です。

このBF-1によるストレス軽減作用でも、肩こりの原因を軽減できる可能性はありますね。もちろん、この菌はビフィズス菌の一つですから、本来の整腸作用も期待できます。

ラブレ菌に近い菌株が抗ストレス作用を持っている

サッポロビールが持つ菌株、ラクトバチルス属ブレビス種SBC8803株(通称:SBL88乳酸菌)は、動物実験でストレスによる睡眠障害を軽減することが知られています。

残念ながら、安曇野食品工業から発売されていたヨーグルトは、現在商品リストから外れてしまっています。そこで、同じブレビス種と言うことで、カゴメの「ラブレ」やロッテの「乳酸菌ショコラ」をおすすめしましょう。

菌株こそ違いますが、近い種類の菌ですので、もしかすると効果があるかもしれません。

カゴメのプレスリリースによると、更年期症状としての肩こりには、ラクトバチルス属ブレビス種KB290株(通称:ラブレ菌)が効果を示したとあります。

その他、便秘や冷え、腰痛などの更年期症状にも有効であったということです。

(参照:ラブレ菌 (Lactobacillus brevis KB290) に 更年期症状(便秘や冷え、肩こり、腰痛など)を改善する効果が期待|カゴメ株式会社・医療法人石塚産婦人科)
(試験的に<i>タグを使っています。)

また、「乳酸菌ショコラ」はチョコレートですので、カカオポリフェノールの効果も期待できて良いかも知れません。但し、食べ過ぎは逆効果ですし、寝る前に食べたら必ず歯を磨いて下さいね。

抗ストレス効果を歌っている製品はそれほど多くありませんが、後でお話するように、実は乳酸菌全般に抗ストレス効果があるという可能性も示唆されているのです。

目から来る肩こりにはドライアイ対策が有効かも

パソコンやタブレット、スマホなどのモニターを一日中見ていることによって、ドライアイのような目の症状が起こり、それが肩こりの原因になっていることもあります。

もちろんスマホやタブレットでは、うつむいた姿勢によるストレートネックのほうが大きな問題になるので、そうした手持ち端末では、できるだけ顔の正面に持ち上げて操作することが肩こりを防ぎます。

ドライアイは乳酸菌で改善できる

わかもと製薬が持っている乳酸菌、エンテロコッカス属フェシウム種WB2000株(通称:WB2000菌)は、涙の分泌機能を高めてドライアイを予防することが知られています。菌についての詳しい情報は関連記事を見て下さい。

▼関連記事
目にいい乳酸菌はある?ヨーグルトで視力回復・眼精疲労改善は可能か

つまり、この乳酸菌は目から来る肩こりを改善してくれる可能性があるということですね。製品としては、わかもと製薬のオプティエイドDEと言うサプリメントになります。

この乳酸菌の他、眼にいい成分としてルテインやDHA・EPAなども配合されています。

一方、整腸薬の「強力わかもと」にも、この乳酸菌が配合されていますから、目の調子を改善しながら腸も整えたい場合にはぴったりですね。

老化防止で肩こりを改善する

加齢によって老眼が進むなど、さまざまな要因で年齢を重ねると肩こりが現れてきます。そうした場合には抗老化作用のある乳酸菌が良いでしょう。

ラクトコッカス属ラクティス種クレモリス亜種H61株(通称:乳酸菌H61株)と言う、カスピ海ヨーグルトで使われる菌の一種に抗老化作用が見られます。

この菌は、JA常陸が製造している「のむヨーグルトLilia」や、小美玉ふるさと食品公社の「H61ヨーグルトいきいききれいをめざすあなたへ。」で使われています、通販で買えますので興味がある方は調べてみて下さい。

抗老化作用のある乳酸菌の情報は関連記事に詳しいのでそちらを見て下さい。

▼関連記事
育毛には乳酸菌!?クレモリス菌は薄毛・抜け毛にも効果があるかも

目からくる肩こりはよく感じますが、医学的に証明されたものではないようです。ですので乳酸菌の効き目も経験則的になります。それでも改善できるなら試してみても良いと思います。

お腹の調子を整えると肩こりが改善するかも

世の中には「便秘などで腸の悪玉菌が増えると、有害物質が血液中に増えて肩こりを招く」という意見を見ることがあります。しかし、実際のところ、そうした有害物質はすぐに肝臓で処理されます。

ですので、肩こりにどの程度影響があるのかは判りません。それよりも、先に少し触れた脳腸相関によって、腸の不調が脳に影響して肩こりを招くことのほうが心配ですね。

腸の状態が脳に影響し肩こりを招くなら乳酸菌は何でもOKになる

独自の神経ネットワークを持ち、巨大な免疫装置としての働きを持つ腸は、脳に大きな影響を与えることが判っています。もちろん脳から腸への影響もあります。これを脳腸相関と言いますが、これを経由して腸の状態が肩こりを呼ぶ可能性はあります。

今のところ大きな規模の研究は行われていないようですが、今後に注目したいですね。

この脳腸相関による肩こりというものがあるとした場合、乳酸菌を摂ることで腸内環境を整えることは、そのまま肩こり対策になると言ってもいいでしょう。

この際にどの乳酸菌が良いかとか、生きて腸まで届くかどうかはあまり気にしなくてもいいと思います。同じものばかりでなく、あれこれ乳酸菌を摂ってみて下さい。その日の安売りのヨーグルトを毎日食べるというので充分です。

毎日長期間続けることが大切

毎日色々な乳酸菌を摂るとして、どの程度の期間摂れば効果が期待できるのかというと、これはケースバイケースになるので一概には言えません。

しかし、大学などで行われる臨床試験では8週間から12週間というのをよく見ますから、最低2か月以上はかかると考えておいたほうが良いでしょう。

長いと思うかも知れませんがそうでもないのです。腸内細菌は100兆個から1000兆個いると言われています。そして、日和見菌が70%としても、善玉菌が20%、悪玉菌が10%のバランスが良いとされています。

仮に100兆個しかいない中で、善玉菌がたった1%だけ少なく、その分悪玉菌が多かったとします。つまり。善玉菌が1兆個少ないという状態だということですね。

ヨーグルト100gには10億個の乳酸菌がいることが求められています。実際には100億個以上入っているものも結構ありますね。仮に毎日ヨーグルト100gを摂って乳酸菌100億個を送り込んだとしましょう。

もちろん、それがそのまま定着するわけではありませんし、大半は便と一緒に排泄されてしまいますが、その効果で常在の善玉菌が毎日100億個増えたとしても、不足分が補えるまでには100日、つまり3か月半ほどかかる勘定になります。

ですので、毎日ヨーグルトなどを食べ続けることがポイントになります。もちろん肩こりが解消してからも、一生食べ続ければさらに良い効果が期待できるでしょう。

それには「飽きないこと」が大切になります。幸い日本にはさまざまなヨーグルトなどが売られていますから、色んな味を楽しんで取る習慣を付けるのがベストだと思いますよ。

つまり、最低でも1シーズンは食べ続けないと効果がわからないと言うことです。乳酸菌は生き物なので気長に付き合ってやる必要があるんですよ。

鎮痛剤を飲んだらLG-21

肩こりがひどい時は、NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛薬)の湿布や塗り薬を使うことが多いと思います。ロキソニンテープやボルタレンローションなどですね。

さらに症状が重くて痛みで眠れないと言った場合には、飲み薬を使うこともあるでしょう。市販薬ではロキソニンSが有名ですね。イブA錠もよく用いられます。

ところがこうした飲み薬は胃を荒らすことがあります。そうした際に役立つのがラクトバチルス属ガッセリー種OLL2716株(通称:LG-21乳酸菌)です。

胃潰瘍の原因菌であるヘリコバクター属ピロリ種(通称:ピロリ菌)をやっつける乳酸菌として有名ですが、実はお酒や医薬品による胃の荒れを改善する力があることも判っています。

この菌は、明治プロビオヨーグルトLG-21に配合されていますから、そうした際に利用するのも良いでしょう。もちろん胃だけじゃなくて整腸効果も持っています。

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