LGG乳酸菌のすごい効果!アトピー予防やメタボ改善ができる商品一覧

LGG乳酸菌のもとはラムノーサス菌という「世界で最も研究された乳酸菌」と言われる菌です。

日本ではタカナシ乳業がヴァリオ社と直接契約して、その菌株を使ったヨーグルトを製品化していますし、世界40か国でヨーグルトなどに用いられている人気の乳酸菌なのです。

このラムノーサス菌、どんな効果があり、日本で購入できる商品にはどのようなものがあるのでしょうか。詳しくご紹介します。

ラムノーサス菌は比較的定着しやすい乳酸菌

ラムノーサス菌という名前はあまり有名ではないかも知れません。

しかし、1983年に人の腸から単離され、最初はラクトバチルス属アシドフィルス種と考えられていたGG株は1985年にラムノーサス種として再分類されてから注目を集めました。

多くの健康効果がありそうだということから、LGG乳酸菌という名前でフィンランドのヴァリオ社が商品化し、世界的菌株メーカーのデンマークのクリスチャン・ハンセン社に供給しています。

上の説明でわかるかと思いますが、正式名称はラクトバチルス属ラムノーサス種です。

この菌は人間の腸から見つかっているため、比較的人間に定着しやすい可能性があると考えられています。

また、ヨーグルトやチーズのスターターに使用することができる乳酸菌であることから、世界中で乳製品に用いられているのです。

メジャーなラムノーサス菌は2種類

ラムノーサス菌には、

  • 乳児から採取されたLRB株
  • 成人の腸から分離されたGG株(商品名:LGG乳酸菌)

のふたつがメジャーな存在として知られています。

LGG乳酸菌画像
(出典:Suolen bakteerit yhteydessa mieleen「心と腸内細菌」フィンランド語サイト)

まだ可能性を示唆している段階に過ぎませんが、LRB株は菌体表面に機能的線毛を持っていないけれど、LGG乳酸菌にはそれがあることと関係しているのではないかと考えられています。

実は、乳酸菌は一般に菌体表面の線毛を持っていませんが、LGG乳酸菌には、菌体表面に線毛があることが確認されています。

この研究はフィンランドとオランダの研究チームによって発見されたものですが、これまで乳酸菌の中に線毛があるという報告はありませんでした。LGG乳酸菌は、この線毛を使って腸の内側に強力に付着する能力を得ています。

LGG乳酸菌は、生きたまま腸に届き、腸の中に長くとどまって増殖するという機能が知られていますが、この線毛の働きによるところが大きいと考えられています。

こうした特徴や、1980年台という比較的新しい年代での発見ということもあって、このLGG乳酸菌は非常にたくさんの研究が行われています。

商品化したヴァリオ社によると、1990年以降、科学雑誌に1000以上の研究論文が発表され、人間に対する300以上の臨床研究が行われたとあります。

その結果、ラムノーサス菌=LGG乳酸菌という図式ができ上がり、LRB株を含めて、他のラムノーサス菌に関する研究情報は、日本で発見された口腔衛生に役立つ菌株以外見つかりませんでした。それについては最後の方で紹介しましょう。

発酵乳製品はタカナシ乳業から発売されている(紹介は後ほど…)

これほど注目されている割に、日本国内ではタカナシ乳業から製品が発売されているだけにとどまっています。

例えばクリスチャン・ハンセン社の菌株、ビフィズス菌BB-12株は、特定保健用食品の指定を受けているものだけを見ても、小岩井乳業・いかるが乳業・安曇野食品・よつ葉乳業・古谷乳業の製品など、数多くのヨーグルトに用いられています。

その他に、サプリメントとして発売されているものもありますね。わかさ生活からは複合乳酸菌サプリとして、富士フィルムからはBB-12単体のサプリが出ています。

ですので、クリスチャン・ハンセン社経由でも入手できる可能性があるLGG乳酸菌も、もう少し幅広く利用されても良いように思うのですが、やはりビフィズス菌とラムノーサス菌では、一般への知名度に差がありすぎるのでしょうか。

その分、タカナシ乳業がバリエーション豊富にLGG乳酸菌を使った発酵乳を発売していますので、最後の章で紹介してみましょう。
GG株は、この菌株を発見したゴルバッハ博士とゴルディン博士の頭文字を取ったものです。それにラクトバチルスのLをくっつけてLGG乳酸菌としたようですね。

LGG乳酸菌の効果は整腸、感染症やアレルギーの予防、メタボ改善まで

LGG乳酸菌は非常にたくさんの研究が行われていますが、そこで明らかになった効果は、LGG乳酸菌だけのものではなく、似た効果が他の乳酸菌でも発見されています。

しかし、割合広い効果を持っていることが、LGG乳酸菌の特徴と言えるでしょう。

整腸効果・腸内環境改善効果

乳酸菌ですから、腸の中で炭水化物を発酵させて乳酸などの有機酸を作り出し、腸内環境を酸性に傾けることで悪玉菌を抑え、善玉菌を増やすという、乳酸菌に共通する効果を持っています。

そして、LGG乳酸菌は上で紹介した通り耐酸性が強く、しかも腸管に定着しやすいため、この効果が強く発揮される可能性を持っているのです。

LGG乳酸菌に関する研究によると、2週間摂取した場合、摂取中と摂取中止後2週間の段階で、便に含まれるビフィズス菌は摂取前の数倍に増え、クロストリジウム属の悪玉菌は1/1000レベルに減ったというデータがあります。

ただ、排便回数については、摂取中止後2週間で、摂取前に近いレベルに戻っていますので、やはり継続摂取が重要であるようです。

この時使われた発酵乳は、市販製品100g入りを毎日1個だったと言うことです。

妊婦さんが摂ると子供のアトピーが予防できる

海外での研究ですが、本人または家族にアトピー性皮膚炎の既往がある妊婦さんに、出産予定日の2週間から4週間前にLGG乳酸菌入りのカプセルを飲んでもらいはじめ、出産後半年は継続してもらうという臨床試験が行われました。

対照群には、プラセボ(偽薬)を同じ要領で摂ってもらったそうです。その結果、対照群では赤ちゃんが2歳になるまでに46%でアトピー性皮膚炎の発症が見られたのに対し、LGG乳酸菌摂取群では23%と、半減したというデータがあります。

さらに、フォローアップとして、摂取終了後の4歳時点まで追跡したところ、対照群に対してほぼ半減しているという効果は続いていたということです。

カゼイ菌の特定株との組み合わせは花粉症を抑制する

タカナシ乳業によると、タカナシ乳業が健康な成人の腸から分離した、ラクトバチルス属ガッセリー種(通称:ガセリ菌)TMC0356株(通称:TMC0356菌)と、LGG乳酸菌の混合乳酸菌を投与する動物実験・臨床試験で、花粉症の抑制効果が見られたとあります。

それによると、花粉によって発生する即時型の鼻づまりも、遅延型の鼻づまりも、いずれにも抑制的に働いたそうです。

まずラットで確認し、人への効果を見た上で、モルモットを使って再確認を行ったという内容は、腸管免疫を調整することで鼻づまりを改善したものと考えられています。

(参照」『LGG菌とTMC0356菌』2つの混合乳酸菌が鼻アレルギーの症状を緩和する実験結果を確認!|タカナシ乳業株式会社2007年2月ニュースリリース)

現在この組み合わせの製品は販売されていませんが、以前に花粉症シーズンだけ発売されたことがありますので、今後リニューアルされることを期待したいですね。

風邪やインフルエンザの予防に免疫力アップの効果

日本においても、海外においても、かぜ症候群やインフルエンザの予防において、LGG乳酸菌の投与が有効であるというデータが得られています。

メカニズム的には、他の一部の乳酸菌で見られるように、自然免疫を担当し、ウイルスに感染した自分の細胞を破壊して感染拡大を防ぐ、ナチュラルキラー細胞を活性化するというものです。

ただ、面白いことに動物実験の中には、LGG乳酸菌を食べさせるのではなく、鼻腔に投与するという方法を取った動物実験でも有効性が確認されていることです。

ですので、LGG乳酸菌を使ったヨーグルトは「生きて腸まで届き、長時間とどまる」ことをアピールしていますが、割合どんな方法で摂っても効果は期待できそうです。

でも、ヨーグルトを鼻から食べると言ったことは避けて下さいね。

子供のロタウイルス感染の予防効果

海外での研究ですが、36か月までの入院中の乳幼児にLGG乳酸菌を投与することで、院内感染によるロタウイルス感染症(下痢・腹痛)の発症率の変化を見ています。

それによると、LGG乳酸菌を乳酸菌投与群では、非投与群に対して1/5くらいに発症率が下がったというデータが得られています。

さらに感染してしまった子供の、胃腸炎の発症率も大幅に改善したとあります。

混合乳酸菌によるメタボ改善効果

タカナシ乳業が持っているカゼイ菌TMC0409株と、ストレプトコッカス属サーモフィルス種(通称:サーモフィルス菌)TMC1543株を、LGG乳酸菌と合わせ、カルシウムと乳清たんぱくを強化した発酵乳を作って動物実験に使用したそうです。

それによると、その発酵乳を投与した肥満モデルマウスでは、体脂肪・体重が有意に減少し、脂肪の分解促進や合成抑制の効果も見られました。

(参照:LGG乳酸菌 TMC0409菌 TMC1543菌で発酵した乳清タンパク質濃縮物強化ヨーグルトの体脂肪抑制効果について|タカナシ乳業)

その他、大腸炎などの抑制効果も見られたそうです。

かなり幅広い効果が見られるLGG乳酸菌ですね。今後人気が高まってくるかもしれません。

LGG乳酸菌はタカナシ乳業の製品だけ!ラムノーサス種を使ったヨーグルト

このサイトでは、個別の商品についてあまり掘り下げないのですが、日本で入手できるラムノーサス種を使ったヨーグルトが、タカナシ乳業のものしかないので、今回は少し細かく紹介します。

タカナシ乳業は企業規模こそ中堅ですが、グリコや協同乳業と並ぶ準大手扱いの乳業メーカーです。

ハーゲンダッツジャパンの10%出資者でもあり、ハーゲンダッツアイスクリームの製造も行っています。

おなかへGG!はLGGヨーグルトの代表選手

おなかへGG!と言う商品は1996年、乳酸菌を関与成分とする初めての特定保健用食品として世に出ています。

生きたままLGG乳酸菌が腸に届き、善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制することで腸内環境を良くすると言う効果が示されている製品です。

▼タカナシ乳業 ヨーグルトおなかへGG!
ヨーグルトおなかへGG商品イメージ

関与成分は1パッケージ(100g0)あたり140億個のLGG乳酸菌です。ドリンクヨーグルトタイプもあって、同じ条件で特定保健用食品の認可を受けています。

もちろんヨーグルトですから、LGG乳酸菌だけで発酵させているとは限りません。むしろ、ラクトバチルス属乳酸菌であるラムノーサス種ですから、サーモフィルス菌と組み合わせている可能性が高いと思います。

国際的な規格に言う「代替菌ヨーグルト」ですね。あるいは、正式なヨーグルトとしてブルガリア菌も用いた上でLGG乳酸菌を追加しているのかも知れません。これについては公式な情報がないので、推測になります。

LGG乳酸菌が補助的な役割に回ったヨーグルト

タカナシヨーグルト・脂肪ゼロプラスは、難消化性デキストリンを関与成分とした機能性表示食品です。「食事の脂肪と糖の吸収を抑える」と言う効果が製品に大書されています。

▼タカナシ乳業 ヨーグルト脂肪ゼロプラス
ヨーグルト脂肪ゼロプラス商品イメージ

この製品にもLGG乳酸菌が使われていますが、含有量は明記されていません。でも、脂肪や糖の吸収が気になる人にはお勧めかもしれませんね。

難消化性デキストリンはでんぷんから作られた、単糖が15個くらいつながった比較的低分子の多糖類です。人間の消化酵素では分解できない、水溶性食物繊維の仲間ですね。

ならば善玉菌のエサになるプレバイオティクスで、この製品はプロバイオティクスと一緒に入っているシンバイオティクス製品かも、と言いたいところなのですが、実は難消化性デキストリンが善玉菌のエサになるかどうかは、まだ確認されていないのです。

でも、それぞれ単独でも健康効果の高いものですから、自分にあうと思ったら選んで良いと思います。

シンバイオティクスならこちらのヨーグルト

タカナシプレーンヨーグルト(LGG+ガラクトオリゴ糖)は、商品名に機能性がそのまま書かれています。個数は明らかにされていませんが、LGG乳酸菌と、100g中0.5gのガラクトオリゴ糖が配合されています。

原料乳は北海道産100%だそうですので、味の方も期待できそうです。

▼タカナシ乳業 プレーンヨーグルト(LGG+ガラクトオリゴ糖)
プレーンヨーグルトlgg+オリゴ糖商品イメージ

ガラクトオリゴ糖は、乳糖にガラクトースが追加された形のオリゴ糖で、最も多く見られるのは、4′-ガラクトシルラクトースと言う三糖類です。これは母乳や牛乳にも含まれる天然成分の一つですが、工業的にも作られています。

プレバイオティクスとしての効果も認められているので、規格基準型特定保健用食品(※)の関与成分としても利用されます。とは言え、この製品は特定保健用食品の認可は受けていません。

プレバイオティクスとしての効果もあるわけですから、こちらの製品はシンバイオティクス製品だと言えるでしょう。

(※規格基準型特定保健用食品:関与成分に充分な使用実績と科学的根拠がある場合、個別の製品について消費者委員会の個別審査を行わず、事務局が規格基準に適合するか否かの審査を行い許可する特定保健用食品。 )

ファンケルとのコラボレーション製品

女性をターゲットにした、美容と健康に役立つことが期待できるのは、「タカナシのむヨーグルト×ファンケルおいしい青汁1日分の葉酸りんご果汁2%」です。

▼タカナシ乳業 のむヨーグルト×ファンケルおいしい青汁1日分の葉酸りんご果汁2%
のむヨーグルトファンケルおいしい青汁1日分の葉酸りんご果汁2%商品イメージ

ネーミングが盛り沢山ですが、健康食品のファンケルとタイアップすることで、女性に嬉しい商品を作ったようです。

このように、タカナシ乳業の発酵乳製品の多くにはLGG乳酸菌が用いられています。例外は「北海道ヨーグルト」「信州八ヶ岳高原ヨーグルト」のシリーズで、こちらは原料乳の美味しさを優先したもののようですね。

花粉症シーズンには再登場するかも

上で紹介した、花粉症に効果が見られる、LGG乳酸菌とTMC0356菌との混合培養によるヨーグルトは、2017年では1月23日から4月2日までの期間限定発売でした。

▼アレぎみな春の対策は冬のうちから始めよう「タカナシヨーグルトWの乳酸菌」
タカナシヨーグルトWの乳酸菌商品イメージ

1月下旬になったら、スーパーやドラッグストアの冷蔵ショーケースに注目してみましょう。

タカナシ乳業は色々工夫をこらして健康的な製品を作っています。タカナシ無脂肪乳は加工乳分類ですが、ヨーグルトを作ることができるという情報もあります。

K03株は虫歯を防ぐラムノーサス種

上の方で少し触れた、日本で発見されたラムノーサス種K03株は、通称L8020乳酸菌と呼ばれ、虫歯菌の増殖を防ぎます。マウスウォッシュのほか、ヨーグルトにも使われています。

現在は四国乳業が「らくれん」ブランドで、ヨーグルトを発売しています。

▼四国乳業株式会社 らくれんCOWニバル・8020食べるヨーグルト
らくれんCOWニバル・8020食べるヨーグルト商品イメージ

残念ながら、私はまだ店頭で見たことがありません。でも通販で購入できるようですから、興味のある人はらくれんのショッピングサイトを覗いてみて下さい。

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