男性におすすめの乳酸菌。痛風やメタボに効果がある乳酸菌商品まとめ

乳酸菌やヨーグルトの話題になると、どうしても女性向けの内容になりがちです。これは便秘に絡む部分、美容に影響する部分のイメージが強いからでしょう。

また、ヨーグルトを摂りたがらない人と言うのは、男性に多いように感じられます。

そこで今回は、男性もヨーグルトを食べたくなるような話題を提供したいと思います。男性が喜ぶ乳酸菌の効果、痛風やメタボの改善について…気になりますよね。

男性は乳製品が苦手?それでも摂ってほしい理由

ヨーグルトだけに特化した大規模研究は見当たりませんでしたが、乳製品全体については数字が出ています。

全国を対象にしたある研究では、日本人のおよそ6割が「乳製品をよく食べるか」と言う質問に対して、当てはまる・やや当てはまると回答しています。

男性と女性で大きな差がある

その研究を男女別で見ると、女性が全体の約7割が肯定的な回答をしたのに対して、男性ではおよそ半数しか乳製品をよく食べるとは回答していませんでした。20%もの差は大きいですね。

もちろん牛乳を飲まない・飲めないからヨーグルトも食べないと言う人は多いでしょう。いわゆる乳糖不耐です。これは大人になって、牛乳に含まれる乳糖を分解するラクターゼという酵素の活性が下がることで発生します。

しかし、乳糖不耐には本来男女差はないはずなのです。ですから、男性の方が乳糖不耐によるお腹ゴロゴロを気にしすぎるのかもしれません。

あるいは、乳糖不耐は乳糖が消化できずに大腸に流れ込み、浸透圧が上がることで、腸内の水分が増えて下痢をするわけですが、便秘気味の人が多い女性では下痢にならずに、スムーズな排便につながってしまって、乳糖不耐に気付かないだけかも知れません。

乳製品とまとめられてしまっているので、詳細はわかりませんが、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするので、ヨーグルトも食べないという人だっているでしょう。

また、これは個人的なイメージですが、男性の方にヨーグルトの味を嫌う人が多いようにも感じます。

男性のヨーグルト嫌いは食わず嫌い?

もちろん、全く食経験がなくて嫌っている人は珍しいと思いますが、まず「酸味を帯びたもの」=「腐敗したもの」のイメージがあるため、乳糖不耐などで牛乳を嫌っている人の場合、余計に「お腹を壊す」イメージがあるのかも知れませんね。

しかし、ヨーグルトの酸っぱさのもとである乳酸は、乳酸菌が乳糖を代謝した結果生まれるものです。つまりそれだけお腹ゴロゴロの原因になる乳糖が減っているということですから、乳糖不耐の人でもトラブルが起こりにくくなっています。

もちろん、ヨーグルトになったからと言って、乳糖が全部なくなっているわけではありません。製品ごとに差はありますが、だいたい半分~70%前後になっていると考えればいいでしょう。

日本食品標準成分表2015年版(七訂)のデータで比較した場合、全脂無糖ヨーグルトは、普通牛乳に比べてだいたい2/3ぐらいに乳糖が減っています。つまり1.5倍食べてもOKと言うことですね。

また、多くの人は「オリゴ糖は腸内環境を整えてくれる」と言う常識を持っていると思います。オリゴ糖の中で消化されにくいものは、小腸で単糖類にまで分解されないため、吸収されずに大腸に流れ込みます。

すると、大腸の中の浸透圧が上がって、腸の中の水分が増え、便が柔らかくなって便秘が改善します。でも、これって上で説明した乳糖不耐で下痢をするのと同じメカニズムですね。

実は難消化性オリゴ糖と乳糖不耐の乳糖とは、ほとんど同じ働きを持っているのです。そして、大腸の中に棲む善玉菌のビフィズス菌は、難消化性のオリゴ糖と乳糖不耐の人の乳糖を、同じようにエサにして乳酸や酢酸を作り出すのです。

乳糖不耐の人が、おなかがゴロゴロした時に、排便しなくてもしばらくすると治まることがあるのは、ビフィズス菌が乳糖を食べてしまうからなのです。

健康のため工夫して乳製品を摂ろう

ですから、乳糖不耐であっても、ヨーグルトなら大丈夫である可能性はありますから、75g4連パック1個ぐらいから試してみてはどうでしょう。フルーツ入りで甘みをつけたものなら食べやすいと思いますよ。

それでもお腹の不調が出るようであれば、チーズを食べましょう。チーズの場合乳酸菌は死滅している可能性が高いですが、死んだ乳酸菌の菌体成分も健康に役立ちますし、乳製品としての栄養も摂れます。

チーズの場合は乳酸菌で発酵させたあと、レンネットと呼ばれる凝乳酵素を使って固め、そこからホエイ(乳清)と呼ばれる水分を搾って作ります。

発酵のあと残った乳糖は、ほとんどがホエイの中にありますので、それを搾ったあとのチーズにはほとんど乳糖が残っていません。ですので、乳糖不耐の人でも安心して食べられるのです。

乳製品は世界中で食べられている健康に役立つ栄養豊富な食品です。ちょっと前に牛乳有害論がありましたが、ただのトンデモ理論ですので気にしなくていいです。

男性に多いメタボリックシンドロームと痛風に効果がある乳酸菌

男性ならではの悩みといえば、前立腺肥大や前立腺がんのような、前立腺にまつわる病気が挙げられます。前立腺は男性にしかない器官ですので、ある程度以上の年齢の男性にとって心配の種になりうるものです。

でも、残念ながら乳酸菌が前立腺の病気に貢献してくれる部分はそれほど大きくないようです。

研究によっては、前立腺がんの予防や再発防止に期待が持たれている物もありますが、むしろ、広く色々ながんに有効である可能性が示されているうちの一つということになります。

これは乳酸菌の菌体成分が持つ、ナチュラルキラー細胞の活性化によるところが大きいのではないかと思われます。それについては、また別の機会に譲りましょう。

もちろんメタボリックシンドロームにせよ痛風にせよ、女性にないというわけではありません。でも男性の方にとても多い病気だといえるでしょう。

例えば、2007年ごろの厚生労働省による統計では、メタボリックシンドロームとその予備軍を合わせると、40歳~74歳の年齢層で見た場合、男性の56.2%、女性の19.2%が当てはまりました。男性は女性の約3倍多いということですね。

一方、痛風については男性は女性の65倍以上多いと言う統計データが存在しています。

ですから、メタボリックシンドロームと痛風の予防改善に乳酸菌が利用できると良いなと言うことになるわけですが、実はそれが期待できるのです。

メタボの条件4つのうち3つには乳酸菌の効果が期待できる

メタボリックシンドロームとは次の2つの条件を満たすものです。

1:内臓脂肪の蓄積が過剰である
へその高さの内臓脂肪断面積が100cm2以上
 [簡易測定:男性腹囲85cm・女性腹囲90cm以上]
2:以下の【】内の条件のうち2つ以上を満たす

1【脂質異常症である】
 [血中トリグリセリド(中性脂肪) 150mg/dL以上]
 [血中HDLコレステロール 40mg/dL未満]
 のうち、少なくとも1つを満たす

2【高血圧である】
 [収縮期血圧(上の血圧) 130mmHg以上]
 [拡張期血圧(下の血圧) 85mmHg以上]
 のうち、少なくとも1つを満たす

3【高血糖である】
 空腹時血糖 110mg/dL以上

つまり、内臓肥満があって、脂質異常・高血圧・高血糖のうち2つ以上があればメタボリックシンドロームです。2つに当てはまらずメタボリックシンドロームだと判断されなくても、どれか1つが当てはまれば予備軍ということになります。

このうち、高血糖については乳酸菌による改善のデータが、なくはないもののそれほど多く見当たりません。一方、それ以外については結構期待が持てるデータが集まっています。詳しくは後で見てみます。

痛風に効果が期待できる乳酸菌もある

痛風は上にも書いたように、圧倒的に男性に多い病気です。痛風は尿酸という物質が血液中に増えすぎ、足の母趾関節のような体温の低いところで結晶して、関節炎を引き起こすことで発生します。

その尿酸は、プリン体と呼ばれる物質から代謝されて体内で作られます。そして多くの場合腎臓で濾過されて排泄されるため、痛風発作には繋がりません。しかし、食生活や体質の影響で尿酸が増えすぎると痛風につながるのです。

一方、女性ホルモンは腎臓での尿酸排泄を促します。このため、遺伝的な影響や薬物の影響を受けていない閉経前の女性では、ほとんど痛風が見られないのです。

それでも、まったくないと言うわけではなく、閉経前の女性にも少ないながら痛風は見られますから、家族に痛風を持っている人がいる場合は、食生活などに注意しておいて下さい。

このプリン体ですが、体内でも作られますが、食べ物からの影響も少なくありません。特にプリン体は旨味成分でもありますので、美味しい食べ物とお酒は痛風の大敵なのです。

とは言え、お酒はともかく食べ物の旨味を制限すると、人生大損した気分ですよね。そこで、乳酸菌に活躍してもらおうということになるのです。次の章で詳しくお話しましょう。

メタボと痛風、たしかに中年男性のイメージが強く感じられる病気です。一方、ヨーグルトと中年男性って、ちょっと遠いイメージですね。なんとか毎日食べてもらえると良いのですが。

内臓脂肪やプリン体を撃退してくれるヨーグルトや乳酸菌製品

内臓脂肪は皮下脂肪に比べると「溜まりやすく取れやすい」脂肪組織だといえます。主な働きは余ったエネルギーの蓄積なのですが、その他にも代謝にかかわる、いくつかの伝達物質を分泌しています。

内臓脂肪が溜まりすぎると、炎症物質が分泌されて、身体に悪影響が出ます。糖尿病や心筋梗塞などの動脈硬化性疾患の原因にもなりますから、油断できない存在ですね。

内臓脂肪を減らす乳酸菌は雪印メグミルクのガセリ菌SP株

雪印メグミルクが持っている乳酸菌、ラクトバチルス属ガッセリー種SBT2055株(通称:ガセリ菌SP株)には、臨床試験で確かめられた内臓脂肪低減作用があります。

この菌は日本人の小腸から分離された菌で、生きたまま腸に届く力も強いだけでなく、腸の中への定着性に優れた菌です。少なくとも半数の人で、摂取中止後90日目でも、便の中にこの菌が検出されたとあります。

そして、この菌の働きで内臓脂肪が減ることを機能表示として機能性表示食品の届け出を行っている、雪印メグミルクの「恵・ガセリ菌SP株ヨーグルト」のシリーズがあります。

▼恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト|雪印メグミルク
恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト商品イメージ

プレーンヨーグルトが苦手な人でも、このヨーグルトには甘みがついていますし、ドリンクタイプもあるので摂りやすいと思います。

また、特定保健用食品として、腸内環境の改善を謳っている「ナチュレ恵」にも、ビフィズス菌SP株と一緒に使われていますね。もちろん同じ菌が使われていますから、こちらにも内臓脂肪を減らす効果が期待できるでしょう。

▼ナチュレ恵|雪印メグミルク
ナチュレ恵商品イメージ

こちらには甘みがついていませんので、甘いのが苦手という人におすすめです。また食べ切りではなく大容量容器ですので、お買い得感もありますね。

カルピスからは体脂肪を減らす効果を期待した製品が出ている

カルピスからは「カラダカルピス」と言うペットボトル飲料がリリースされています。これは機能性表示食品で、「乳酸菌で体脂肪を減らす」ことを売りにしています。

体脂肪と言うのは、皮下脂肪と内臓脂肪を合わせたものですから、当然内臓脂肪の低減効果も期待できるでしょう。

▼乳酸菌で体脂肪を減らすカラダカルピス|アサヒ飲料
乳酸菌で体脂肪を減らすカラダカルピス商品イメージ

この製品に使われているのは、ラクトバチルス属アミロボラス種CP1563株(通称:乳酸菌CP1563株)です。臨床試験において、体脂肪の低減効果が認められたとあります。

さらに、そのメカニズムとして、この乳酸菌の菌体成分が小腸から吸収されて、脂肪分解酵素の活性化を行うとしています。

殺菌という言葉は使われていませんが、説明の中に「乳酸菌CP1563株を粉砕する」と書かれていることや、分類が清涼飲料水になっていることから、殺菌した菌体成分だと思われます。

ドイツの天然酵母黒パンが良いかも

このカラダカルピスに使われているアミロボラス種の乳酸菌というのは、ヨーグルトなどではあまり見かけません。実は、ドイツの黒パン(ライ麦パン)で使われる天然酵母種(サワードゥ)の中に含まれている乳酸菌なのです。

▼黒パン(ライ麦パン)
黒パン、ライ麦パンのイメージ写真

サワードゥと言えば、フランスの田舎パン、パン・ド・カンパーニュの種に含まれる、ラクトバチルス属サンフランシセンシス種が有名ですが、ドイツの黒パンにはこんな菌が含まれていたんですね。

最近では天然酵母のライ麦パンも、割合手に入れやすくなっています。近くにそうしたパンを焼いているお店があったら、そうしたものをメニューに加えてみても良いでしょう。

アルプスの少女ハイジに出てきた「黒パン」は、おそらくこのパンのことでしょう。それにラクレットチーズを焼いて載せるのですから、実に健康的なお食事ですね。

プリン体を食べる乳酸菌がある

スーパーに並んでいる製品で有名なのは、何と言っても明治プロビオヨーグルトPA-3でしょう。これについては別の記事に詳しいので、そちらをご覧ください。

シンプルに「黄色いボトルのドリンクヨーグルトを飲んで痛風予防」と考えても良いと思います。

▼関連記事
明治プロビオヨーグルトPA-3商品イメージ
ヨーグルトで通風予防!プリン体を食べるPA-3乳酸菌の効果

漬物からもプリン体を食べる乳酸菌が見つかっている

漬物から見つかった乳酸菌というと、京都・上賀茂のすぐき漬けから分離された、ラクトバチルス属ブレビス種KB290株(通称:ラブレ菌)が有名ですね。免疫機能に働きかけ、ナチュラルキラー細胞を活性化する、とても頼りになる菌です。

しかし、プリン体を抑制する機能は見つかっていません。ところが、同じブレビス種でNTM003株と言う菌株違いのものに、プリン体の抑制と肝臓への脂肪蓄積を抑える機能が見つかっています。

ただ、この菌株は日東薬品によって製品化されているものの、まだこれを利用した商品が見つかりませんでした。

この菌株は、すぐきと同じ京都の漬物から分離されたものです。その漬物は「菜の花漬け」です。菜の花漬けというと、つぼみの状態の菜の花をあっさりと塩漬けしたものが一般的ですね。

でも乳酸菌が分離できるとすれば、塩漬けではなく発酵漬けだと思われます。実は、京都には菜の花の発酵漬けが存在します。左京区松ヶ崎という、すぐきの産地の上賀茂の東隣に当たる地域で作られるもので、「松ヶ崎漬け」と呼ばれることもあります。

地元で探してみて下さい

実は、菜の花自体季節が限定される上、松ケ崎漬けは小規模生産なので、ごく僅かに通販を行っているお店もあるものの、入手は結構難しいです。

松ケ崎から山を越えると滋賀県大津で、そこでも菜の花の発酵漬け「黄金漬け」が作られています。松ケ崎漬けが半開きの花を使うのに対して、黄金漬けは、完全開花した菜の花を半年以上漬け込むものです。

滋賀県らしく「畑の鮒ずし」と呼ばれる黄金漬けは、保存が効きますから、まとめて買って通年食べることも可能です。でも、小規模生産なので、やはり入手は結構難しいですね。JAレーク大津に問い合わせれば、入手方法などが調べられると思います。

いずれにせよ、菜の花漬けでブレビス菌を摂るのは、購入方法が難しいのであまり現実的ではないでしょう。アブラナ科の花の発酵漬けを、皆さんの地元で探して見られるのが楽しく美味しいんじゃないかと思います。

そう言えば、すぐきもアブラナ科ですね。交雑を避けるために、上賀茂では菜の花を生産してはいけないそうです。

乳製品を摂ってないなと思った男性は毎日ヨーグルトを

なかなか、意識していないと乳製品を摂らなくなっているという人は男性に多いようです。そういう人は、牛乳もいいですが、できれば毎日ヨーグルトを摂りましょう。

コンビニでも買えるという意味で、恵シリーズやPA-3ヨーグルトは便利ですね。ドリンクタイプであれば、どこのコンビニにも置いていると思います。

この記事をシェア

合わせて読みたい

ページ先頭に戻る